IT × ライフケア

個人アプリ開発者 — きまいら

Flutter+Dart × AIで、
日常の小さな「困った」をアプリにしています。

失敗も、挑戦も、全部正直に書いています。
ブログで開発の裏側、公開中。

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私は「稼げるアプリ開発」を一度やめました|霧雨を止めた理由

開発ブログ (制作過程、学び)
この記事は約4分で読めます。

「稼げるアプリを作れば人生が変わる」

――私は、その考えから一度降りました

「稼げるアプリを作れば人生が変わる」
そんな話は、もう十分に世の中にあります。

今日は、その逆の話をします。

私は一度、
「稼げるはずだったアプリ開発」を、自分の判断で止めました。

それが、介護向けシフト管理アプリ
「霧雨」 です。

これは失敗談ではありません。
リスクを見て、あえて降りた話です。


なぜ介護アプリは「正解」に見えたのか

霧雨は、当初とても合理的な選択に見えました。

  • 自分は介護業界を知っている
  • 現場の不満も、改善点も分かる
  • シフト管理は明確な課題
  • 法人向け・BtoBで単価も取れそう

いわゆる
「知識 × IT」 の王道パターンです。

実際、Webアプリとしては完成し、公開もしました。
機能的にも「作れた」「動く」「使える」状態でした。

ここまでは、順調でした。


見えてきた「知財・責任・業界圧力」の現実

問題は、その先です。

介護アプリは、「便利」で終わりません。

  • 職員情報・勤務情報という 個人情報
  • 勤務ミスが起きた場合の 責任の所在
  • 事業所・法人・自治体という 力関係
  • 既存システム・慣習・業界ルール

個人開発で背負うには、
責任が重すぎる世界でした。

さらに、

  • 似た機能を持つ既存サービス
  • 契約・サポート前提の空気
  • 無料では使われにくい構造

これらが、静かに圧をかけてきます。

「これを、趣味として続けられるか?」
答えは NO でした。


無料+広告に切り替えた理由

そこで私は、霧雨を 課金モデルから外す 判断をしました。

  • 開発はここで止める
  • 無料で公開する
  • 広告・アフィリエイトのみで運用する
  • 生活を背負わない

理由はシンプルです。

個人開発が、人生そのもののリスクになってはいけない

赤字を出さず、
責任も最小限に抑える。

それで初めて、
「置いておけるアプリ」 になる。

これは逃げではありません。
判断です。


個人開発で一番大事なのは「やらない判断」

個人開発の世界では、

  • 作る勇気
  • 公開する勇気
  • 続ける根性

が語られがちです。

でも本当に大事なのは、

やらないと決める判断

だと、私は思っています。

  • 伸びそうでも、背負いきれないならやらない
  • 正解に見えても、未来が重いなら降りる
  • 自分が壊れる道は選ばない

霧雨を止めたことで、
私は次のプロジェクトに進めました。


公開の先を見据えるということ

私は、AIとともにアプリ開発をしています。

しかし、

  • 実装判断
  • デバッグ
  • セキュリティチェック
  • 公開後の責任

これらはすべて 人間の仕事 です。

機能に問題がないか。
どんな情報を収集しているか。
著作権や既存サービスを侵害していないか。

公開する以上、
すべて自己責任 で確認し、
賠償責任に発展しないよう備える必要があります。

「作れる」ことと
「出していい」ことは、まったく別です。


補足|霧雨について

霧雨の開発を、完全に放棄したわけではありません。

現時点では、
知財・責任・運用面のリスクを
個人で背負いきれないと判断し、
開発を停止しています。

もし将来、
これらの課題を自分の中で整理し、
すべて解決できたときには、
再開・公開を検討する可能性はあります。

今は、
「やらない」という判断を、あえて選んでいるだけです。


おわりに|夢を売らないという選択

私は、

  • 「誰でも月100万」
  • 「アプリ一発逆転」

そんな話はしません。

代わりに、

  • 赤字を出さない
  • 自分が壊れない
  • ちゃんと降りる

その判断ができる開発者でいたい。

霧雨を止めたのは、
失敗ではなく、前進でした。

この記録が、
同じ場所で悩んでいる誰かの
ブレーキになれば、それで十分です。


参考|小さな選択肢として

もし今、

  • 「このまま今の環境で続けていいのか」
  • 「個人開発を続ける余力を確保したい」

そう感じているなら、
仕事環境を一度見直すのも、現実的な選択肢です。

私自身、
転職=逃げ だとは考えていません。
それもまた、判断の一つです。

今すぐ何かを決める必要はありません。
条件を眺めるだけ、情報を集めるだけでも十分です。


個人開発の「責任リスク」に備える

霧雨を止めた最大の理由は、「責任を負いきれない」という不安でした。

  • 情報漏洩が起きたら?
  • アプリのバグで誰かに損害を与えたら?
  • 訴えられたら、全額自己負担?

個人開発者には、会社の保険がありません。

もし同じ不安を抱えているなら、こういう選択肢もあります。

フリーランス向け損害賠償保険

もし私がこれを知っていたら、霧雨の公開をもう少し前向きに検討できたかもしれません。

詳しくは→個人開発者こそ「もしも」に備えるべき理由

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